2026/06/17 (水)
WindowsのGALLERIA(Windows 11)で、高速スタートアップをOFFにした。
きっかけは将来のLinux Mint移行に備えてのことで、
高速スタートアップが有効のままだとLinux側からNTFSパーティションを触る際に
「NTFS is in an unsafe state」などのエラーが出る可能性があるためだ。
設定はコントロールパネルの電源オプションから行い、
PowerShellでHiberbootEnabledが0x0になっていることを確認して完了。
普段使っているスリープには影響しない。
OFFにすると起動が遅くなるかと思い再起動で試してみたが、まったく体感差はなかった。
SSD搭載機なのでもともと起動が速く、数秒程度の差は感じ取れないようだ
2026/06/17 (水)
SSD増設によるWindows/Linuxデュアルブート覚書
前提
すでにWindowsが入っているPCに、もう1枚SSD(M.2スロット2本目)を増設し、そこにLinux(Debianなど)を入れて、起動時にGRUBのメニューでWindowsかLinuxを毎回選ぶ構成を作る場合の手順とポイント。
同じSSDの中をパーティションで分ける方法と比べて、この構成には次のメリットがある。
- WindowsのSSDとLinuxのSSDが完全に分離しているので、パーティション操作によるWindows側の既存データ破損リスクがない
- Windows Updateがブート関連ファイルを書き換えても、影響範囲が基本的にWindows側のSSD内に留まる
- どちらかのOSを丸ごと入れ替えたい、片方だけ取り外して別PCに差したい、といった場合に取り扱いがしやすい
仕組みの違い(同一SSD分割 vs 別SSD)
同一SSD内でパーティションを分ける場合、EFIシステムパーティション(ESP)はWindows側のSSDに1つだけ存在し、WindowsのブートマネージャーとGRUBの両方の情報がそこに同居する。
別の物理SSDにLinuxを入れる場合は、Linuxのインストーラーが新しいSSD上に独自のESPを作成することが多く、GRUBもそちらに入る。結果として、WindowsのSSDとLinuxのSSDがそれぞれ独立したブート領域を持つ形になる。
作業前に確認しておくこと
- Secure Boot:有効なままでもDebian/Ubuntuなど主要ディストリビューションは署名済みshimで対応しているケースが多いが、念のためBIOS/UEFI設定で現在の状態を確認しておく。
- BitLocker:Windows側で有効になっている場合、SSD構成の変更やファームウェア設定変更時にトラブルの元になることがあるので、無効化されているか確認する。
- NVMeのモード(AHCI / RAID):Intel RST等のRAIDモードになっているとLinuxからSSDが正しく認識されないことがあるので、AHCIモードになっているか確認する。
- Windowsの高速スタートアップ:有効のままだとファイルシステムの不整合が起きることがあるので、事前に無効化しておく。
SSD増設からインストールまでの流れ
- PCの電源を落とし、空いているM.2スロットに新しいSSDを物理的に取り付ける。
- 起動してBIOS/UEFIの設定画面で、増設したSSDが正しく認識されているか確認する。
- Linuxのインストールメディア(USB)から起動し、インストール先ディスクとして新しく増設したSSDを明示的に選択する。既存のWindows側SSDには触れない。
- インストーラーがブートローダーのインストール先を聞いてくる場合は、新しいSSD側を選ぶ。これにより、新しいSSD上に独自のESPが作られ、GRUBもそこに入る。
- インストール完了後、再起動前にBIOS/UEFIの起動優先順位(Boot Order)を確認し、新しいSSD(Linux側)を一番上に設定する。
GRUBにWindowsを表示させる
GRUBはos-proberという仕組みで、他のドライブにあるWindowsのブートマネージャーを自動検出し、メニューに「Windows 11」の項目を追加する。
Debianの場合、デフォルトでos-proberによる検出が無効になっていることがある。これが起きた場合は、次の手順で有効化する。
sudo nano /etc/default/grub
ファイル内のGRUB_DISABLE_OS_PROBERを探し、trueになっていればfalseに変更する。
GRUB_DISABLE_OS_PROBER=false
保存後、以下を実行してGRUBの設定を更新する。
sudo update-grub
これでGRUBメニューに「Ubuntu/Debian」と「Windows Boot Manager(Windows 11)」の両方が表示されるようになる。
起動時の流れ
電源を入れる → 新SSD側のGRUBが起動 → メニューに以下が表示される
GNU GRUB
Debian GNU/Linux
Windows 11
Advanced options
UEFI Settings
↓ ↑ で選択 Enter
矢印キーで選んでEnter、という流れになる。表示時間は設定で数秒〜任意の長さに変更できる。
運用上の注意点
Windows Updateは時々、UEFIファームウェアの起動優先順位そのものを「Windows Boot Managerを先頭に」と書き換えてしまうことがある。これは別SSD構成でも起こり得るため、大きめのWindows Updateの後は、GRUBの画面が出ずに直接Windowsが起動するようになっていないか確認するとよい。もし起動順が変わっていたら、BIOS/UEFI設定で再度Linux側のSSDを先頭に設定し直す。
毎回BIOSに入るのが煩わしい場合は、Linux側からefibootmgrコマンドで起動順を直接書き換えることもできる。
sudo efibootmgr -v
で現在の起動エントリ一覧と順序を確認し、
sudo efibootmgr -o <Boot番号の並び>
で優先順位を指定し直せる。Boot番号はefibootmgr -vの出力に表示される4桁の番号(例: Boot0001なら0001)を、起動させたい順に並べて指定する。
まとめ
- WindowsとLinuxを別々のSSDに分けるのは、同一SSD分割よりも安全で扱いやすい構成
- インストール時はLinux側のSSDを明示的に選び、ブートローダーもそちら側に入れる
- Debianでは
os-proberの有効化(GRUB_DISABLE_OS_PROBER=false→update-grub)が必要になる場合がある - Windows Updateで起動順がリセットされることがあるので、更新後は時々確認する